落語は人間の業の肯定

先日初めて落語の寄席に行きました。大阪天満宮の敷地内にある天満天神繁昌亭です。八名程の落語家さんが次から次に演目を披露してくださいました。料金はリーズナブルで3,000円程。落語家さんとの距離はとんでもなく近く、表情がよく見え、沢山笑いました。

益々落語に興味を持った私は、色々な落語家さんを調べました。立川談志師匠という落語界きっての風雲児が、次の言葉を残されています。

「落語は人間の業の肯定」

落語の世界では完璧な人は登場せず、みんなどこか欠けていて、愛嬌があります。十人十色の登場人物が揃えば、面白可笑しいことが起きるのです。

私たちの日常生活も完璧な人間はおらず、だからこそ腹が立つこと、悲しいこと、嬉しいことが起きます。それらに一喜一憂するのではなく、落語に出てくる登場人物を思い出し、そこにあるドラマや面白可笑しいことを探してみましょう。

人間の業を肯定するとは、そのようなことなのかなと思います。人生を生きるヒントが沢山詰まっている落語、ぜひ寄席に足を運んでみてはいかがでしょうか、