What we should do understand is not information, human being.
この世界は情報で溢れかえっています。本当に常時我々の脳に情報が注ぎ込まれる時代です。そして、脳は退屈を嫌うので、新しい情報を求めてスマホに手を伸ばす習慣が現代人の生活に染み付いています。ちなみに、ここで言う情報と言うのは、自分で掴み取った一時的な情報ではなく、他人から得た情報のことです。他人から得た情報を、自分の頭でその真偽を吟味することなく、鵜呑みにしてしまう頭でっかちな人が現代の生活習慣を生端として増加しているように思います。
しかし、冷静に考えてみると情報より大切なものがあります。それは人間です。ここで人間とは、他人だけでなく、自分のことも含みます。人間を見て、知って、感じるべきなのです。いわゆるIQではなくEQを鍛えましょう。正解がひとつに定まらない課題に人生をかけて挑戦するのです。そうすることが、自分の心の声に従う勇気を持つ唯一の方法です。
国語の現代文で、筆者の主張を明確にするため、対比と言う手法が用いられます。筆者がAを主張したい場合に、Aだけの根拠を述べるより、AとBを比較して、よりAの方が良いように読者に伝える手法です。
少し論理が飛躍しますが、自分のことを知るには他人をよく知ることが大切です。他人を知れば知るほど、自分の思考回路や価値観がより鮮明になり、自分をメタ認知できるようになります。自身をメタ認知できれば、自分の行動はこういった価値観に従って形成されていると根拠づけることができ、自身への信頼感や自己肯定感が向上します。それにより、周りの雑音や情報に耳を貸す事なく、心の声に従って行動ができるのです。
情報過多の時代だからこそ、人間に耳を傾け、人間を理解することを率先して行ってみてはいかがでしょうか。