HSP〜自分の生かし方〜

私自身はハイリーセンシティブパーソンと呼ばれる、HSPの兆候がたくさんあってはまっています。最近、多くの本などで紹介されるようになり、私もこの特徴を理解するようになりました。

自分自身のエピソードで考えると、子どもの頃から大きな音が苦手で、運動会で綱引き等のピストル音が怖かったので、いつも両腕で耳を塞いでピストル音が聞こえるのも少しでも小さくしようとしていました。花火や特に1番怖いのが雷です。音だけでなく、視覚からも入ってくる刺激が大きいため、人からは驚かれるほど過敏に反応してしまいます。なぜ周りの人はそれほど驚かないんだろうと思っていましたが、理由がわかると少しほっとしました。自分が感じる感覚の大きさが、他の人よりかなり大きいので、必然的に反応をしてしまうということです。自分のことが理解できれば、後は対処法を考えることになります。例えば、視覚に入るモノを減らすことです。視覚から受ける影響も人より大きいため、ものが溢れているとそれだけで思考が奪われてしまいます。集中力を保つためには、周りを可能な限りシンプルにしておくことが重要です。そうすることで、集中力も研ぎ澄まされていくと思います。

あと、相手の感情に対して過敏であり、かつ共感をしてしまうため、相手の話において内容よりも気持ちで入ってしまい、冷静な思考を欠いてしまう時があります。特に、ネガティブな話であれば、相手の感情をそのまま受け取ってしまいますので、マンツーマンであれば冷静に対応することが難しいです。そうならないようにするためには、他の人と一緒に面談に入るということが戦略的な対応方かと思います。他の人が冷静に話を聞いているので、その人が入ることで思考を保つことができます。

HSPですが、いいところもあります。例えば、飲み会などの大人数な場所はとても苦手と言うことです。逆に言えば、そういったことに対して魅力を感じないため、自分と向き合う時間を作ることができます。その他にも、熱心に仕事に打ち込むことができることも特徴と言われています。

自分のことを理解することで、戦略的に自分を生かすことができます。生まれ持ったものを否定するのではなく、それを生かすと言う方向で考えてみてはいかがでしょうか。