原因は100%自分〜感謝のフリースロー⑦〜
敗因はこの私。陵南の選手たちは最高のプレーをした。
陵南高校の田岡茂一監督が湘北高校とのインターハイ出場を決める試合で負けた際のインタビューで語った潔い一言です。試合途中では「湘北の不安要素、その1」というように、陵南高校が勝つ要因を並べ立てて、饒舌に話をするのですが、その不安要素が活躍をして試合に負けるというものです。
普通であれば、「運が悪かった」「うちの選手がよくなかった」と言い訳をするところを、田岡監督は潔く自分の采配が良くなかったことを認める発言です。これはなかなかできたものではありません。あと少しで全国だったのにも関わらず、負けたら悔しくて気持ちが整理できないはずです。人のせいにもしたくなるでしょう。それをきちんと原因を分析した上で、全て自分の責任と言い切り、ここにリーダーとしての覚悟を感じます。こんな発言をされたら、選手ももっと頑張ろうとなると思います。
もっと器を大きくせねばという思いを抱きました。物事がうまくいかない場合、原則自分が100%悪いと見て間違いありません。どこかの選択を間違えています。それを認められない限り、一生燻った人生をおくるでしょう。私も特に大学生の頃は自分に非があるなど微塵も思っていませんでしたので、世の中を呪っていました。ただ、やはりこの世界で生きれることだけでも幸運ですし、多くの人に生かされてここまで生きてきました。特に親には感謝しても仕切れないほどの恩を受けたはずです。何か悪いことがあっても刃は自分に向けましょう。親は他人に刃を向ける人間にはなってほしいと思っていないはずです。何事においても冷静に物事を確認、チェックする。それが自己を成長させ、人を魅力的にしていくと思います。
失敗したら敗因は自分にないか、「要チェックや！」