個人練習の限界〜感謝のフリースロー⑥〜

練習に基礎は大切です。桜木花道もバスケ部に入部した際はドリブルやフリースローの練習を地道にやっていました。右斜め45度の位置から「左手は添えるだけ」でジャンプシュートを決めたあのシーンは筆舌し難い感動を覚えました。

ただ、実世界では基礎ばかり練習していても上達はしません。なぜなら、大体相手は人間だからです。実際はドリブルは何のためにするかというとディフェンスを抜いてゴールに近づくためにします。ディフェンスをするのは人です。そこには駆け引きが存在します。よって、相手との駆け引きに勝つためには人を相手にする必要があるのです。ドリブルをどれだけ練習しても相手との駆け引きは学べません。

人生には同じことが言えます。人を相手にするからこそ、成長できることが沢山あるのです(まあ、その分しんどいこともあるのですが)。ジャンプでよくある戦っているうちに強くなるとはまさにこのことですね。強い相手と戦うことで自分はより高みに登れるわけです。だから我々は「人間」なんですね。

陵南高校の仙道彰のセリフを最後にご紹介させていただきます。

やっぱり こいつとの1ON1はおもしれー

負けん気の強さと… タフな精神力と…

県内随一の得点力をもっている そして…

最後にオレが勝つからだ 勝つから楽しーんだ