落語『芝浜』の教訓:捉え方で人生は変わる

『芝浜』という落語の演目をご存知でしょうか。

立川談志師匠が生前毎年披露するなど人情噺として有名な演目です。

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ある江戸の夫婦の話。

魚屋の夫が酒に溺れ全く仕事をしない日々。

妻が何とか励まして仕事に行かせる。

夫は浜に出て、魚が船から来るのを待つ。

ふと足元に革財布が。

家に持ち帰り妻に報告。

財布の中には42両(現在の400万以上)

気を大きくした夫は友人とお酒のドンちゃん騒ぎで寝てしまう。

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ふと目を覚ますと妻が前に。

夫がお金のことを聞くと「夢じゃないの。お金なんてない」と。

夫も初めはおかしいと思ったが徐々に受け入れる。

「そんな夢を見る自分ではいかん」と、

心から反省し仕事をひたむきに向き合い、その後酒も一切飲まない。

仕事は順調でいつしか自分の店を持つように。

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3年後の大晦日、「頑張れば豊かな正月を迎えられるんだな」と妻と2人で語らう。

妻から話があると言われ、そこには42両が。

実は夫が寝ているときに、妻は大家に相談。

盗みが見つかると島流しに会うことから、42両を妻は役所に届け出る。

その後、持ち主不明で戻ってきたとのこと。

昔のだらけた夫に戻ることを恐れた妻はそのことを話さなかった。

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夫も初めは驚き、頭に血が昇りそうだったが、妻の愛に触れて落ち着き、

「夢にしてくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えました。

妻から久しぶりにお酒を飲もうと、夫に持ちかけ、夫が飲もうとした時、

「やめとこう。まだ夢になるといけねぇ」

と夫の強い決意が垣間見えたところで終わる人情噺です。

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この噺は夫が起きて「夢」と言われたときの捉え方が人生の分かれ目でした。

自分はもうダメだと自暴自棄になることも、

妻が嘘をついてると思い責めることも捉え方としてはあったはずです。

それを自分が生まれ変わるチャンスと捉えたことが、

その後の人生に繋がっています。

人生は捉え方で大きく変わります。

自分がやっていない事は感謝のチャンス、

困難が押し寄せれば成長のチャンス。

生徒も様々な悩みを抱えています。

彼らが成長のチャンスと捉えられるように学びに寄り添う存在になりましょう。