原則と価値観の違い 〜原則は自然に存在する〜

全世界で4,000万部を売上げた歴史的名著『7つの習慣』を読み直し、感動した考えがありました。

それは原則と価値観を明確に分けていることです。価値観は時代や国により、変化する。一方で、原則は時代や国によらず普遍です。

例えば、7つの習慣では、「公正」を価値観とせずに原則としています。公正という原則から正義や公平という価値観が生まれています。

原則は他には、誠実、正直、貢献、奉仕、本質、美徳、信頼、可能性、成長、励まし、プロセス、変化などが挙げられます。

価値観を否定することはできます。例えば、弱肉強食という価値観は、植物を動物が食べて、さらに大きな動物がその動物を食べると言う自然の摂理のようで、食物連鎖のイメージがあります。しかし、自然では先程述べた捕食連鎖だけでなく、動物の死骸を微生物が分解していくという腐食連鎖も存在します。山椒は小粒でもピリリと辛いと言うイメージでしょうか。

正の電荷があれば、負の電荷があるように、どちらが良いと言う事はありません。自分にとって良いこともあれば悪いこともありますが、これもどちらがいいと言うことではありません。最悪だと思った出来事が、後になると人生のターニングポイントだったと言う経験がある方もいると思います。

原則は人間の内面のどこかに必ず存在しており、自然の法則です。つまり食物連鎖の場合は、成長、貢献、プロセス、変化などが原則として当てはまり、現象として捕食連鎖や腐食連鎖が生み出されています。

自然を見れば、世の中の原則が見えてきます。ぜひ、一度雑踏の中から飛び出して、自然の中に溶け込み、自然を観察してみてください。何か面白い発見や閃きが湧いてくるはずです。