神様はパンをどうやって創る?

皆様は次のどちらが神的な力だと思いますか。

A 手に何も持っていないのに、念じることでパンが出てくる
B 畑を耕して、小麦を作り、それを粉にして焼くことでパンができる

合理主義哲学者のスピノザは神について次のように考えています。神は人格的な存在ではなく、むしろ自然法則そのもの、あるいは宇宙の秩序そのものであると。

つまり、白髪・白ひげで、杖を持った人間のような存在ではなく、万有引力や質量保存など、宇宙の原則や法則、更に言うと自然そのものが神であると言うことです。少し話はそれますが、自然を神様と考えるのは、古来から万物に神は宿ると考えていた日本人的思想に似ていると思います。

話を元に戻すと、自然の原則に基づき、畑を耕して、小麦を作り、それを粉にして焼くからパンができるということです。念じて、いきなりパンが出てくることを起こさないことが神の力です。つまり、神様の力を借りて最終的に私たちがパンを創るのです。

原則は、時代にも、場所にも価値観にも左右されません。万有引力は永遠になくならないのです。もし、なくなれば私たちの身体は木っ端微塵です。

人間にも原則があります。原則はすべての人間の内面に必ず存在しています。誠実、公正、貢献、奉仕、可能性、成長などです。私たちの考え方や行動、習慣がこれに根ざしたものなのか定期的に照らし合わせてみましょう。原則に従えば、個人の効果性、人間関係の効果性に計り知れない影響を与えてくれます。