人間の器とは何だと思いますか。私は「理不尽」を許容する力だと思います。「受け入れる」とは違います。通してはいけない理不尽も世の中にはありますので、それは戦う必要があります。守るべきものは守る必要があるからです。ただ、なんでもかんでも理不尽に対して文句・不平・不満を並べていてはその人は全く成長しません。むしろ、理不尽を成長の機会とポジティブに捉えて次の行動につなげる、そういう頭の柔軟さが必要です。
エヴァのシンジくんはまさに理不尽を受けている代表者です。突然エヴァに乗れと言われたり、訳の分からない使徒が突然現れてボコボコにされたり、乗っていたエヴァで強制的に友だちに大怪我を負わせたり、エヴァに乗るなと言われたり、理不尽の極みを味わい尽くしています。それでも、シンジくんは立ち上がり人として成長を果たします。一見すると器の小さい人間の描写に見えますが、あらゆる理不尽に対して最終的には自分のやるべきことをきちんと理解してみんなのために戦う私はすごい器の人間だなと思います。
理不尽に文句を言うことは何も考えなければできます。重要なことは理不尽は起こるもので、それを、どう乗り越えるかを冷静に考えることだと思います。