「指導される力」が道を開く

成功や出世の秘訣、それは「指導される力」にあります。多くの人が出世するためには「指導する力」が不可欠だと考えがちですが、現実を見ると少し違うことがわかります。

たとえば、キリストさんは非常に優れた指導力を持った方でしたが、ユダという裏切り者もいました。これは、どんなに優れた指導者であっても、指導される側の受け入れる力がなければ、その指導は効果を発揮しづらいということです。

指導される力とは、具体的にはどういうことでしょうか。それは、小さな指摘やアドバイスに対して、ブスッとしないで「ありがとうございます」と感謝の気持ちを持てることです。先輩からの指導だけでなく、後輩からの声にも耳を傾け、真摯に受け止めることができる人が、真の意味での経済的にも、人間関係的にも成功を果たせるのです。

特に、リーダーにとって大切なのは、部下や後輩からのフィードバックをしっかり受け止めること。リーダーとしての経験や知識が増えると、時に現場で起こっている生の声が聞きにくくなってしまいます。それを埋めるのが「指導される力」です。現場の生の声、細かい点に気づいてくれる意見は、リーダーにとっての貴重な宝物となります。

そして、指導される力を持つと、自然と周りの人たちがその人にアドバイスをしたくなります。それは、その人が真摯に意見を受け入れる姿勢が伝わるから。この循環によって、自然とその人の総合力は上がっていくのです。

最終的には、その人に対するファンが増え、自然と多くの人から信頼されるリーダーとして選ばれるようになります。成功や出世の鍵は「指導される力」にあることを、ぜひ心に留めて、日々の業務や人間関係に活かしてみてください。