ポジティブ思考の落とし穴〜楽な人生より、意味のある人生を〜
ポジティブ思考には落とし穴があります。大きく3つあり、1つは短期的な前向きさしか得られない点です。例えば、ポジティブを生み出すセミナーではそのセミナーに参加した際は無敵になった気持ちになれますが、すぐに気持ちは元に戻ります。おいしいものを食べるあの感覚と似ていると思います。次に、麻薬的な作用がある点です。例えば、セミナーに参加して、前もポジティブな気持ちになれたからまた参加しようと中毒になってしまうことです。それにより、鬱傾向になる可能性があるという研究もあります。最後は、考えることをやめてしまうことです。「何とかなる」という短期的なその場しのぎを量産することで、考えることを放棄してしまいます。
私もこのポジティブ思考の落とし穴にはまり、思考停止に陥っていました。そもそも本当のポジティブとは思考ではなく、行動することです。
では、自分の身に悪いことが起こった場合、どう対処すれば良いのか。それはその出来事の意味を考えることです。なぜ、自分にこのタイミングで起きたのかを考えることで、冷静に捉えることができ、次の行動につなげることができます。そのとき苦しいと思っても、前後で考えると自分の人生にプラスをもたらしてくれることもあります。大きな苦しみを乗り越える方がより意味をもたらすことができます。だから、徹底的に意味を考えるのです。もちろん、「これ、意味あるの?」と他人に聞くのではなく、自分に自問自答して意味を見出すことが大切です。
楽な人生をより、意味のある人生にすることを求める。出来事に意味を付け加えていくことが、人生という旅をより魅力的にしてくれます。