【NARUTO(2)】イルカ先生というもう一人の主人公について

今回は、『NARUTO -ナルト-』のアニメ第1話について勝手に感想を語らせてください。

この第1話を改めて見返して、強く感じたことがあります。

それは、「第1話の主人公はナルトであると同時に、イルカ先生でもあったのではないか」ということです。

どんなことがあっても生徒への愛を貫き通す。そんなイルカ先生の姿を見てこういう先生に出会えたら、人生が変わる生徒はいるだろうなと思いました。

ナルトのような孤独を抱えた生徒にとって、イルカ先生のように「本気で向き合ってくれる大人」と出会えるかどうか、それで人生は大きく変わるのではないでしょうか。

今回、私が一番お伝えしたいのは、イルカ先生の「受け止め方」です。

ナルトが「封印の書」を持ち出し、それを追ってきたミズキが、ナルトへ向けて巨大な手裏剣を投げつけるシーンです。

「危ない!」

その瞬間、イルカ先生は身を呈してナルトに覆いかぶさり、自分の背中でその巨大な手裏剣を受け止めます。

このシーンの背景には、重い事実があります。

かつて木ノ葉の里を襲った「九尾」によって、イルカ先生は両親を亡くしています。そして、その九尾が封印されているのがナルトです。

ミズキはその事実を利用し、「イルカは親の仇であるお前を恨んでいる」とナルトに吹き込みました。ナルトも動揺します。

しかし、イルカ先生はそんなナルトを庇い、背中に手裏剣が突き刺さった状態でこう語りかけるのです。

「寂しかったんだよな……苦しかったんだよな……」

ナルトの痛みを我がことのように想い、涙を流すイルカ先生。

原作者である岸本先生の演出の凄さに震えました。

もしイルカ先生が、手裏剣を弾き返すために「手裏剣の方」を向いていたらどうだったでしょうか?

たしかに物理的には対処しやすいかもしれませんが、それではナルトと顔を合わせることができません。

イルカ先生が「背中」で手裏剣を受け止めたからこそ、彼はナルトと真正面から向き合うことができ、ナルトの思いも受け止めています。

ナルトは、自分を守ってくれたイルカ先生の表情、溢れる涙、そして心からの言葉を、至近距離で見ることができたのです。

その瞬間に、ナルトはイルカ先生の表情を見ることで、

「本当に心の底から俺のことを思ってくれているんだ」

と理解できたはずです。

ナルトが変わるきっかけとなった、本当に大事なシーンです。

皆さんは第1話でお気に入りのシーンはありますか。あればコメント欄で教えてください。