大学生や社会人ほど本を読もう
高校生までと、大学生からで決定的に違うことがあります。高校生までは教材が与えられており、テストも日程が決まっていて、そのテストの帳票も返ってきます。一方、大学生や社会人では、教材も、テストも、帳票もありません。例えば、英語の資格試験を受けるなど目的を持てば、それぞれに教材、テストも、帳票はあります。しかし、その資格試験を受けると言う行為は自分で舵をとらなければならないのです。
つまり、大学生からは自分で目的を探し、教材を見つけ、勉強する姿勢が必要です。ここで重要なのは、社会人になると時間が大学生の時より減る人が大半ということです。休憩時間を含めると9時間×週5日間、通勤時間も含めると1週間の168時間のうち、60時間ほどを仕事で使うことになります。残り時間が100時間で、睡眠に50時間ほど当てるとすると、残りは50時間です。食事や家事をすると、時間はかなりなくなります。つまり、大学生のうちに勉強する事はそれほど大切ということです。
勉強の中で特に大切なことは、良質なインプットに触れることです。人間の脳は何をインプットしたかでアウトプットが決まるので、良質なアウトプットを出したい場合、良質なインプットに触れることが肝心です。良質なインプットでオススメな事は本を読むことです。本の著者は、自分の周りにいる人とは全然違う背景を持ち、1000円から2000円出せばその人の凝縮された考えに出会うことができます。本を書くために必要なエネルギーは、私の想像を絶するところだと思いますので、本当に価値のある考えがそこには書かれています。日常生活でそのレベルのインプットに出会う事はかなり難しいです。それだけ本が有用ということです。
本も初めから最後まで全部理解しないといけないと思う必要はないです。本の種類にはよりますが、目次を見て気になるところだけを読むだけで充分に価値があります。1冊の中で心から響く、心から感動する言葉があれば、その本を読んだ価値があります。その言葉は必ず私たちの人生を変えてくれるので。
1点インプットで注意していただきたいことがあります。今は、スマホの発展により、レコメンド機能が充実しています。裏を返せば、レコメンド機能によって自分の出会う情報が狭まる可能性があると言うことです。つまり、インプットが偏ることになります。特に若い時に考えが凝り固まると、歳をとると、もっと凝り固まるしかないので、様々なインプットをすることが良いです。
もちろん、本だけではなく、流行っている話題のお店に行って五感で体験するなど、いくらでもインプットは磨けます。普段出会うものと違うものを入れると、運もどんどん良くなりますので、ぜひインプットを楽しみましょう。