深い衝撃を与える〜第133回天皇賞(春)〜

2020年秋は伝説的なレースに恵まれています。スプリンターズステークスのグランアレグリア大外からの強襲に続き、デアリングタクト、コントレイルの無敗の三冠馬誕生、そしてアーモンドアイの史上初の8冠達成という競馬史上最も記録、そして記憶に残る1年です。もし次のジャパンカップでデアリングタクトとコントレイルとアーモンドアイがもしぶつかり合ったら、映画で言うと千と千尋と君の名は。と鬼滅の刃無限列車編が同日に公開になるくらい凄いことです。

20年以上お馬さんたちの歴史を見てきましたが、自分の中での達成したいイメージが第133回天皇賞(春)のディープインパクトです。映像はYouTubeにあるのでぜひ見ていただきたいですが、シビれる点は3点あります。1点目は、1番出遅れて最後尾からのスタートにも関わらず、当時の世界レコードぶっちぎりで勝つことです。次は2週目の坂のあたりから後ろにいたはずが一気に先頭に立つところです。そして、最後は2着のリンカーン騎乗の横山典弘騎手に「生まれた時代が悪かった」と言わせた点です。これほど鮮明に記憶に残るレースは見たことがありません。やはり自分もそれくらい衝撃を与えられる人間になりたいと心から思います。自分の中で理想のイメージがあれば後は形にするだけです。中2的発想ですが、自分も宇宙に深い衝撃を与えられる人になれるよう頑張ろうと思います。ディープインパクトが「英雄」と呼ばれたように。